第26回定期演奏会


指揮 中島 良史

 
国立音大卒、同専攻科修了。作曲、編曲、指揮、各種コンサートや音楽祭のプロデュースなどを、幅広く、音楽のジャンルを超えた多彩な活動を展開中。

近年の主な活動:
97年ポーランド、クラクフ音楽祭(指揮)。オペレッタ「ヤチホコ」作曲・指揮、98 年鳴門市の「第九」日本初演80 周年記念「初演再現」演奏会(プロデュース、編曲、指揮)。99 年ヤング・プラハin Tokyo コンサート(プロデュース)。2000年チェコ政府助成、こどものためのオペラ「ブルンジバール」日本初演(プロデュース、指揮)。01 年プラハでリサイタル、小管弦楽のための「JARO= 春」作曲、指揮。毎年、ミュージカル「アマデウスがやって来た」(作・音楽・指揮)はJASRAC 文化事業として各地で巡演され、子供たちに音楽の楽しさを伝えている。04 年プラハの殿堂スメタナホールにて「第九」を指揮、絶賛を博した。通常の活動:今やチェコに於ける重要な音楽祭の一つとなり、日本とチェコの民間プロジェクトとしては最大のものとして評価されるまでになった国際音楽祭ヤング・プラハの日本代表として創立(92年)より今まで、その継続・発展に貢献。02年青少年の国際交流を押し進めるNPO 法人国際音楽祭ヤング・プラハを設立。本年はチェコのEU 加盟を記念する「日本・EU 市民交流年」の事業として6 月のヤング・プラハin Tokyo特別演奏会を大成功に導く。ガーデンプレイスクワイヤ常任指揮者。国立音大助教授。

ソプラノ (J.Rutter) 安藤 赴美子 (あんどう ふみこ)

 
札幌私立北星女子高校音楽科卒業、国立音楽大学声楽学科卒業、同大学院声楽専攻(オペラ)修了。新国立劇場オペラ研修所第3 期生修了。文化庁在外派遣員としてイタリア留学。曽我榮子、P・モリナーリ、S・ベルトッキの各氏に師事。国立音楽大学大学院新人演奏会、サントリーデビューコンサート・レインボー21、西東京市文化団体ネットワーク新進歌手の競演モーツァルトのオペラを歌う、二期会クリスタルコンサートほか多数出演。オペラでは国立音楽大学大学院オペラ公演「コジ・ファン・トゥッテ」フィオルディリージでデビュー、新国立劇場オペラ研修所公演「コジ・ファン・トゥッテ」同役、「魔笛」侍女Ⅰ、「フィガロの結婚」(ミヒャエル・ハンペ監修)伯爵夫人、新国立劇場小劇場オペラ公演「イタリアのモーツァルト」に出演、気品あるその声で観客を魅了した。ベートーヴェン「第九」(熊本交響楽団、大山平一郎指揮)、プーランク「グロリアミサ」、モーツァルト「戴冠ミサ」(セントラル愛知交響楽団、竹本泰蔵指揮)のソリストを務める。また、海外では03 年、ポートランド・オペラ・パフォーミング・インスティテュート(米国)に招待されガラ・コンサート出演。04 年、国際音楽祭ヤング・プラハへ参加しプラハ室内管弦楽団とのオープニング・コンサート及びヴァンヘル「スターバト・マーテル」ソリストをキューン合唱団、国立音楽大学合唱団と共演し好評を博す。来年2 月二期会公演「ラ・ボエーム」で数多くの中からムゼッタ役を射止め出演が予定されている。二期会会員。

ソプラノ (W.A.Mozart) 佐竹 由美 (さたけ なおみ)

 
東京芸術大学及び同大学院修了、現在同博士課程在籍中。東京芸大「メサイア」公演のソリストとしてデビュー。学部を首席で卒業、皇居桃華楽堂にて御前演奏の栄を授かる。ロータリー財団給費留学生としてイタリアにて研鑽を積む。第53 回日本音楽コンクール第2 位入賞、同時に最高位に贈られる福沢賞受賞。イタリア・ノバラ市国際声楽コンクール第2 位入賞、同時にA.C. ゴメス賞受賞。ドイツ・ライプツィヒにおける第8回バッハ国際コンクール第4 位入賞。バッハ「マタイ受難曲」を始め、カンタータ、ミサ曲、オラトリオなどの宗教作品のソリストとしての活躍は目覚しく、確かな技術に支えられた透明感のある美声と洗練された歌唱が最大の魅力で常に高い評価を得ている。多くの著名な音楽家とも共演し、現代作品においても作曲家諸氏から絶大なる信頼を得てNHK 交響楽団《Music tomorrow》等、数多くの新作作品の紹介に関わっている。オペラにおいても「後宮からの逃走」「ドン・ジョヴァンニ」「フィガロの結婚」などに主要キャストとして出演、2000年二期会「魔笛」では夜の女王を完璧なコロラトゥーラ技法で演じ、満員の会場を沸かせた。また、04年二期会「エジプトのヘレナ」(日本初演)に難役アイトラで出演し、公演の成功に大きく寄与した。NHK ・FM リサイタル等出演、また各地でのリサイタルやコンサート活動に対し、99 年よんでん文化振興財団芸術文化奨励賞を受賞。二期会会員。

アルト (W.A.Mozart) 押見 朋子 (おしみ ともこ)

 
国立音楽大学卒業、同大学院修了。91 年同大学音楽研究所研究員。二期会オペラスタジオ優秀賞受賞。国立音大大学院オペラ「魔笛」侍女3 でデビュー。ヘネシーオペラシリーズ「魔笛」(小澤征爾)でメトロポリタン歌劇場の歌手と共演後、「フィガロの結婚」、「セビリアの理髪師」、「修道女アンジェリカ」、「さまよえるオランダ人」、「カヴァレリアルスティカーナ」、「アイーダ」、「パルジファル」(N 響;ホルスト・シュタイン/読響;アルブレヒド)クンドリー/アルトソロ、新国立劇場小劇場「ねじの回転」、「シャーロックホームズの事件簿」、と多くのオペラに出演。最近では「イェヌーファ」(阪哲朗)村長夫人、「メリー・ウィドー」(飯森範親)プラシコヴィアで出演し、豊かな声と演技力で好評を博す。コンサートでは90 年いずみホール(大阪)オープニングシリーズ「聖母マリアのための夕べの祈り」(渡邊順生)をはじめ、オリジナル楽器・バロック唱法による演奏に多く出演しており、中でも「メサイア」「マタイ受難曲」「ヨハネ受難曲」「ロ短調ミサ」「クリスマスオラトリオ」など宗教作品やカンタータでは深みのある声に確かな技術と繊細な表現力で信頼も厚い。最近では「第一戒律の責務」(諸岡範澄)世俗の霊、ベートーヴェン「ミサ・ソレムニス」(金聖響)などで高い評価を得ている。曽我榮子、加藤美那、ローレ・フィッシャーの諸氏に師事。国立音楽大学講師、二期会会員。

テノール (W.A.Mozart) 青柳 素晴 (あおやぎ もとはる)

 
国立音楽大学卒業。89 年首都オペラ旗揚げ公演「オテロ」ロデリーゴでオペラデビュー。以後、「カヴァレリア・ルスティカーナ」トゥリッドゥ、「オテロ」カッシオ、「パリアッチ」ペッペ、「メリー・ウィドー」カミーユ、「海賊」コルラード、「ほほえみの国」グスタフ、スーホン、「トロヴァトーレ」マンリーコ、「椿姫」アルフレード、「カルメン」ドン・ホセ、「トゥーランドット」カラフ等を歌う。台北、ソウルにおいてアジア8ヶ国オペラフェスティバルに出演。95 年首都オペラ「万里の長城」主役ワン・チー・リャンを急病のテノールに代わり2 晩連続で歌う。96 年ベルリン・ドイツ・オペラの首席演出家ヴィンフリート・バウエルンファイントの薦めでベルリンへ留学。ハンス・アイスラー音楽大学で研鑽を積む。「魔弾の射手」マックス、「パリアッチ」カニオ、「ジャンニ・スキッキ」リヌッチオ等を歌い00 年に帰国。以後「マクベス」マクダフ、「さまよえるオランダ人」エリック、「西部の娘」ディック・ジョンソン、「メリー・ウィドー」ダニロ、「タンホイザー」タイトルロール、「魔笛」モノスタトス、「ナクソス島のアリアドネ」舞踏教師等に出演。04 年「イェヌーファ」ラツァ、05 年11 月「さまよえるオランダ人」エリックで好評を博した。二期会会員。

バス (W.A.Mozart) 宇野 徹哉 (うの てつや)

 
京都市生まれ。京都市立芸術大学卒業。卒業時に京都音楽協会賞を受賞。ベルリン芸術大学卒業。第2 回飯塚新人音楽コンクールで第3 位を受賞。第1 回日本シューベルト協会国際歌曲コンクールで第1 位を受賞。84 年、同年度の文化庁芸術家国内研修員として関西二期会に在籍し、オペラ公演「真夏の夜の夢」(ブリテン作曲)のピーター・クインス役でオペラデビュー。また留学中の87 年に一時帰国し、日生劇場オペラ公演「魔笛」のザラストロを演じ高い評価を受けた。帰国後は活動拠点を東京に移し、日生劇場オペラ公演や新国立劇場のオペラ公演などで「フィガロの結婚」の伯爵・フィガロ・バルトロ、「コシ・ファン・トゥッテ」のグリエルモ・アルフォンゾ、「ドン・ジョヴァンニ」のレポレロ、「魔笛」のザラストロ、「魔弾の射手」の隠者、「蝶々夫人」のボンゾ、「セヴィラの理髪師」のバジリオ、「奥様女中」のウベルト、「電話」のベンなど数多くの役を演じた。また、邦人作品でも「昔噺・人買い太郎兵衛」の太郎兵衛、「うたよみざる」の山一、「ワカヒメ」の前津屋、「沈黙」のヴァリニャーノなどを演じレパートリーとしている。03 年には17 年振りに関西二期会オペラ「ばらの騎士」にオックス役で客演し絶賛を浴びた。コンサートの分野ではこれまでにドイツ歌曲を中心としたリーダーアーベントやジョイントリサイタルを開催した他、「マタイ受難曲」や「ヨハネ受難曲」、「メサイヤ」「天地創造」を始めとする教会音楽や「第九」のソリストとしても活躍中である。蔵田裕行、佐々木成子、I.ハルトマン、A.ライマン、F.マウスの諸氏に師事。二期会会員。洗足学園音楽大学講師。

アンサンブル ガーデンプレイス管弦楽団


ガーデンプレイスクワイヤとの共演を目的として、東京を中心に第一線で活躍するトッププロを集めて特別に編成される管弦楽団。定期演奏会をはじめとして今まで数多く共演を重ねており、その演奏は高く評価されている。

 第一ヴァイオリン植村 菜穂清水 亜貴子笠井 悠子北澤 陽子
 第ニヴァイオリン濱田 マサ子掃部 彰子赤池 美礼佐々 あゆみ
 ヴィオラ (*)青木 紀子三好 紅三戸 誠
 チェロ中村 潤室野 良史
 コントラバス照井 岳也
 フルート (*)荒川 洋
 オーボエ市川 鉄也森口 蘭
 クラリネット (*)式部 由姫
 ファゴット岩佐 雅美藤田 旬
 ホルン斎藤 雄介丸茂 新
 トランペット野沢 岳史仲田 一徳
 ハープ (*)千田 悦子
 ティンパニ百瀬 和紀
 パーカッション (*)山本 晶子小俣 由美子
     
   (*) は J.Rutter "Magnificat" のみ 

合唱 ガーデンプレイスクワイヤ


1996 年7 月、400 人を超す応募者の中から選考されたメンバーにより創設。以来、中島良史氏の指導のもと、サッポロビール株式会社のメセナ活動の一環として質の高い音楽を提供できるよう研鑽を重ねている。
活動の中心は、ガーデンプレイス内の恵比寿麦酒記念館における年に3 回の定期演奏会と12 月のクリスマスコンサートであり、ルネッサンスから現代まで、宗教曲を中心に幅広いレパートリーをこなしている。
麦酒記念館以外でも、ウェスティンホテルなど恵比寿ガーデンプレイス周辺各所に招かれ演奏を行い、地域音楽振興の一端を担っている。
また、年に1回程度行われる外部ホールでの演奏会では、カザルスホール(1999)、紀尾井ホール(2001)、第一生命ホール(2002,2004)、オペラシティ・タケミツメモリアル(2003 京都バッハ合唱団招聘特別演奏会)にて好評を博した。来年1 月には、札幌交響楽団定期演奏会への出演が予定されている。
(http://gardenplacechoir.sakura.ne.jp/)

ソプラノ 阿久津 みずき 大西 亜希子 尾崎 陽子 黒澤 愛
甲田 彩 齋藤 恵 椿 真理 林 瑞絵
堀 桐子 八峠 路子 山田 絵理子 横川 文子
Rippon 由美

アルト 梅本 奈央子 片平 理絵 黒澤 聖子 斉藤 敦子
末 和子 中川 美季子 早瀬 弥生 陳 昭蓉
菱木 明子 安井 真紀 山口 怜子 山下 祐子
山本 千種 四柳 尚子

テノール 井澤 和夫 岩崎 一 大内 繁 神山 恒夫
坪内 清 中田 裕 成田 拓也 新山 修

バス 伊藤 純一 古賀 繁 越沢 滋 酒井 洋
高内 章 田中 大輔 椿 辰治 中野 敦
山口 真人 米村 一臣